Yuya Kumagaiのオフィシャルなブログ

ギタリストやカメラマンやロマンチストなどなどやってる熊谷勇哉による何気無いブログ。

トカゲの歩み

淀みなく歩み続ける事、繰り返す事、受け入れる事。言葉にすると難しく感じるけれど、実際は至ってシンプル。とはいえこれを行う事が1番難しい。 変化に敏感になれば、どのように変わっていくかの精密さが気になってきて、変化を気にし過ぎなければ、経過の…

傘をさしたがらない

雪の日、私は傘をさしたがらない。 昔見た洋画の主人公がそうだったから。ミーハーな所がある。でもなんだか切なげながらも血流がじんわりと巡っている様な気がして良かったのだ。 傘をさしなさいと言われて育ってきた。理由は簡単で、雨は大気の汚れを含ん…

アウトオブ眼中

アニメの頭文字Dを観ていてあの熱さに共感せずにはいられなかった。MFゴーストは勿論、自身に向き合っていく地味さと泥臭い情熱は私の目に美しく映った。 向上心は大事、でも本質的に他人と比べてはならない。ものすごい矛盾を孕んだこの構図は、強くなる為…

心の花瓶

もう自分の周りにSNSをやってる人がいない。 っていうのは嘘になるけど、この頃はAIのアルゴリズムなのか全く知らない人たちとよく知る人たちしか画面に出てこない。 どこに行ったんだろうか皆、元気に暮らしているのだろうか。よく見る人たちは元気にライフ…

記事を投稿しました

さて、やってまいりました。不定期投稿過ぎるオフィシャルブログ執筆者ことクマガイです。 今回の話題は特に無くて、とにかく文章を投稿したいという不純な気持ちで書き始めました。この記事の行先はいかに!とまあかなり調子の良いことを言っているイントロ…

Life is the placebo

THE NAAV-Placeboをリリースしてもうすぐでひと月。 たくさんの方々に聴いて頂けて嬉しいし、曲も喜んでると思います。 リリースに向けて、今回はセルフプロデュースで少しせかせかしながら制作しておりますが、着々と出来上がってますので、どうかやんわり…

2020-2022

暫く家を空けていると、その前を通りゆく人がたくさんいたようだ。何かをしたためていれば良かったものの、全てものづくりに没頭していった為に2年くらい時間が経っていた。 この数年で私の状況は大きく変わった。去るもの来るもの多く、それは決して悪いも…

僕のギターヒーローの話

DEAD ENDのギタリスト・足立“YOU”祐二さんの話をします。 彼が空に旅立った事を知ったのはDEAD ENDの公式ホームページでした。 僕にとってDEAD ENDというバンドは、自分の音楽人生を語る上でなくてはならない音楽の一つです。 幼少期から家で流れていたその…

空腹はアルコールでは満たせない

空腹が訪れる。満たしに出掛けようかと思った時に限って面倒臭さが頭から体に伝う。どうしたものかと思えど、時計の針が音を鳴らすのを黙って聴いている。限界が来てしまったのでふと我に帰り冷え込んだ街に出向いては、どうして歩き始めてしまったのだと考…

正しい街で

正しい街かどうかは誰に聞いても曖昧だ。 自分にとって合っているか合っていないかなんて、自分さえも分からないもの。ただ皆口を揃えて発するのは人工ウイルスの話題とかなんとか、同じ会話は繰り返されては消費されていく。マスクはしたって意味ないが飛沫…

STEREOTYPES

アプリケーションだけで繋がるということが常識になっている昨今、ステレオタイプな部分がある自分にとって、本当は大きく差があるはずなのに現実との差異のなさに困惑することがあった。気軽にコンタクトを取れるということはとても素晴らしいことであるけ…

眠れぬ夜の子守唄

眠る前に今日のことを振り返る。手足が寒くなってきたので布団に突っ込んで壁にもたれる。何気ない事を喜び、小さな反省を真摯に受け止め、手足が温まり始めたらお休みの合図だ。 今日も一日、自分をゆっくり新しく、そして一歩前に進んではまた一歩下がって…

渋谷には色が無い

雨が酷く降り注ぐ金曜日。ここ渋谷には今日も多くの人が行き交っていた。この街は天候など関係なく物凄い勢いで時が過ぎて行く。栄えに栄えるこの地は人種も年齢も様々にそれぞれの人生が交差するスケールの大きな街だ。ただ、そのスケールに比べて寛容では…

幸せになってもいいですか

世の中なんでも言ったもんがち。どんな年齢であれ立場でどんな職種であれ、どんな人でも言ったもんがちなんだ。ただ、言ったからにはと付き纏う責任は誰にだって伴われているはずなのに、言わない方がそれを深く追及されてしまうようになった気がする。まだ…

早朝の芸術

早朝、この時期になると日が昇るのが遅くなる。 その景色というのはなんとも美しく、思わず立ち止まってしまう。冬を先取りにした気持ちになり、何度目かの景色を見て憂いでしまう。 まるで空には素晴らしい画家が居座っていて、気まぐれに描き出す様々な絵…

ハロウィンのオバケたち

トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃどうにかしちゃうぞ! 子供たちは近所の家を回ってお菓子を貰っていた。大きな入れ物に溢れ返るほどのお菓子。早く家に帰って食べたくてしょうがない。 物心ついた時から恒例行事として行っていたが、気付けば貰う…

「人生に少しのスパイスを」

良いなと思った映画を観るとまるでその世界にいったかのような気分になってしまい、暫くの間だけ自分の数%だけその人になってしまう。 俗に言う共感性羞恥とは異なり、感受性に関わる事なのだろう。映画を観ている時は観客として物語を追っているのだけれど…

タピオカミルクティー1つ

20XX年、タピオカドリンクの甘過ぎで糖尿病患者急増。 日本国内は重大な危機を迎える。かつての若年層の大量入院により世の中を回すのは現若年層と定年間際層、よって社会の中核以上の人間に影響した為に社会に大きな打撃を与えた。 空前絶後のタピオカブー…

DROWN

私は夢に溺れている。 太平洋のど真ん中を泳ぎ続けている。どんなに泳ぎ続けてもそこは真っ青な海のど真ん中で、時々力を抜いてゆらゆらと漂っている。空は水色で、絶えず雲が変化し、僕を置き去りにしては消えてゆく。 小さい頃、雲の上を歩いて行ったらど…

Dejavu

季節の変わり目というのは誰のものでもないんだよ。 どんなにSNSが発達しても、表に出ているのは春夏秋冬。意外と大雑把な生き物だ。どんなものでもそうだけれど、変化は僕らを待ってはくれない。だけど僕らはその変化を愛おしく、そして儚く感じる。もう同…

昇龍拳が未だに当たらない

物心ついた時からスーパーファミコンは家にあった。 ソフトは殆どが説明書が無くて、その中からストリートファイターⅡをがむしゃらにやり続けてはベガが倒せなくて、必死に攻撃のかわし方を探した。それでもやはりベガは強いのでやってくうちに避けるタイミ…

嵐の夜に

嵐の夜、アメはずっと叫んでいるし、カゼは喧嘩を売りに来ているしいよいよ世も末だ。これじゃあ商売になりゃしねぇと店を閉める者がほとんどだった。こういう時に限ってタイヨウはなんもしちゃくれはしない。神様仏様云々カンヌン言ってる人は皆そう呟く。 …

愛論

良いものとの出会いは人生を急激に加速させる。それは例えお金にならなくとも人生の財産となる。 世の中は金か愛かなんていう人もいるけど、僕は知ってる、そんなことを言う人達は金も愛もどっちも知っちゃいない事を。 僕はロックを聴く、君がロックを聴い…

帰り道のエンドロール

日曜日の夜。繁華街は人でごった返し、今だけは終わらないでというような顔でみんな幸せそうだ。 そんな僕は楽器を背負いながら駅に黙々と向かっていると、誰かもわからない人の匂いがふんわりと鼻先を横切る。でも気づいた頃にはもう別の人の匂いが迫ってき…

ロマンチス党のなれ果て

まだ見ぬ景色を見ていたいが為に生きる事に社会はそう優しくない。 先駆者たちは奔走し、確立し、そして維持する為に発展をさせ、そして飽和に向かい、また真新しい需要に向き合わなければならない。その中で全てが平等にある事は厳しく、差が生まれる事によ…

水槽の肴

人で溢れかえったクラブの端で、会話の断片が永続的に聞こえてくる。置き去りになっているわけでもなく、一人でいるのを好んでいるわけでもない。ただそこに居合わせただけの何者かでしかない。 とりわけ悲しいわけでもなく、一人になれた喜びがあるわけでも…

天使と悪魔

今日はいい日だったなと思う時っていうのはきっと幸せを噛み締めているんだけど、心のどこかで早く切り替えたい気持ちが沸き起こる。 心の中で天使か悪魔かは分からないけれど、もう一人の僕が静かに語りかけてくる。どんなにハードにタイトに暮らしてても怠…

ユートピアに恋い焦がれて

Missy Elliottが1stAlbum「Supa Dupa Fly」を作る際に他の流行の音楽をシャットアウトした状態で制作したらしく、正確に言えばシャットアウトが出来る環境だったというのが大きかったそうだ。1997年リリースのこのアルバム、時代は携帯電話がようやく小型に…

北海道の水は美味しい

気付きが連続する時期っていうのがあるんだけど、体感の時間経過が遅いと整理するのが大変。 久しぶりに書くけど、出来ればちゃんと書きたいけれど、まあつらつらと。 人間は視覚情報の多くをシャットアウトして対象のものを見ているようで見ていないという…